四苦八苦と108の煩悩|仏教に学ぶ“苦しみ”との向き合い方
2025年06月2日
四苦八苦と煩悩の話 ― 苦しみの正体と向き合い方 ―
こんにちは、たちばな堂の古井戸です。
ちょっと仏教っぽい話ですが、知っておくと“生き方”に役立つマジメなお話をひとつ。
「四苦八苦(しくはっく)」という言葉、聞いたことはありますか?
日常では「ものすごく苦労している様子」を表す言い回しとして使われていますが、
実はこれ、仏教における“人の苦しみの種類”を示した言葉なんです。
四苦とは?
まず「四苦」とは以下の4つの根本的な苦しみのことです。
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生(しょう):生まれる苦しみ
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老(ろう):老いる苦しみ
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病(びょう):病気になる苦しみ
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死(し):死ぬ苦しみ
私たちが避けられない、人生における“自然な流れ”そのものですね。
八苦とは?
「八苦」は、この四苦にさらに4つの苦しみを加えたものです。
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愛別離苦(あいべつりく):愛する人と別れなければならない苦しみ
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怨憎会苦(おんぞうえく):嫌いな人と会わなければならない苦しみ
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求不得苦(ぐふとくく):求めても手に入らない苦しみ
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五陰盛苦(ごおんじょうく):心と体の働きがうまくいかず、悩みが絶えない苦しみ
人間関係や欲望、精神的な混乱など…
まさに現代にも通じる“こころの苦しみ”ばかりです。
四苦八苦と108の煩悩
仏教では、**四苦(4×9=36)と八苦(8×9=72)**を合わせると
108つの苦しみになるとされ、これは「人間の煩悩の数」とも言われています。
そう、私たちが年末に除夜の鐘を108回鳴らす理由ですね。
苦しみは、時代を超えて共通している
こうして見ると、人間の悩みや苦しみは
何千年も前から、形を変えながらもあまり変わっていないのかもしれません。
「健康の不安」「人間関係の葛藤」「思うようにならない現実」
――誰もが感じる苦しみは、誰もが生きている証でもあります。
だからこそ、“どう歩むか”が大事
2022年に亡くなったA・猪木氏はこんな言葉を残しています。
「道はどんなに険しくても、笑いながら歩こうぜ」
すべての苦しみがすぐに消えるわけではありません。
でも、自分の在り方や受け止め方を変えることで、
“苦しみとの向き合い方”はきっと変えられます。
あなたがもし、心や体の不調に悩んでいたら、
それは「苦しみの中にあるサイン」かもしれません。
そんなときは、ひとりで抱えこまないで、気軽に相談してください。
あなたの人生が“苦しみにとらわれすぎずに歩める”ように、お手伝い出来たら幸いです。
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「どこに相談したらいいかわからない」そんな時こそ、たちばな堂がお力になります。
「まだ受けなくてもいいかも…」と思っている“今”が、実は最大のチャンスかもしれません。
「ずっと調子が悪いわけじゃない」と思えるだけでも、少し心がラクになるかもしれません。
気になる不調がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。