膵臓の本当の役割とは?「沈黙の臓器」が出す背中や腰のサイン

2026年10月13日

膵臓の本当の役割とは?|「沈黙の臓器」にも身体のサインはある

こんにちは、前橋市の整体院「たちばな堂」の古井戸です。

肝臓、腎臓、脾臓に続き、今回は「膵臓(すいぞう)」のお話です。

みぞおちの奥にあるバナナ1本分ほどの小さな臓器ですが、実はもの凄まじい大仕事を2つもこなす「超マルチタスクな臓器」です。

「消化工場」と「血糖コントロールセンター」

膵臓の仕事は、大きく分けて次の2つです。

1. 食べ物を消化する「膵液」の生成
炭水化物・タンパク質・脂質の「三大栄養素」すべてを分解する強力な消化酵素を作り、腸へ送り出します。

2. 血糖値を調整するホルモン分泌
インスリンやグルカゴンを放出し、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)を常に適正にコントロールしています。

まさに、身体の「消化工場」であり「血糖コントロールセンター」でもあるわけです。

「沈黙の臓器」が出す、小さな身体のサイン

膵臓は体の奥深くにあり、病気があっても初期症状が出にくいため「沈黙の臓器」と呼ばれます。

ですが、臨床30年の経験から身体全体を見つめ直すと、いくつか気になるサインが見えてきます。

  • 背中の張り・ギックリ腰(広背筋との連動)
    膵臓の疲労や負担は、背中から腰にかけて広がる大きな筋肉「広背筋」の強い緊張として現れやすく、ガンコな背中の張りや急なギックリ腰に関わることがあります。

  • やたらと喉が渇く
    血糖値の急激な変化や代謝負担から、「水を飲んでも飲んでも喉が渇く」といった現象として身体からのシグナルが出ることがあります。

  • 皮膚の乾燥やかゆみ
    体液循環やアレルギー反応、副腎などのホルモン系と合わせて見ると、肌の乾燥やかゆみ傾向として捉えられるケースもあります。

ひとつの臓器を「犯人」にしない

「背中が痛いから膵臓を整えれば全部治る」という単純な話ではありません。

身体は、内臓・神経・筋肉・体液が密接に絡み合ったひとつのシステムです。

「沈黙の臓器だから何も分からない」と諦めるのではなく、普段と違う喉の渇きや背中の違和感といった“身体の小さな声”に気づいて立ち止まること。それが本当の意味で身体を大切にすることだと考えています。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※激しい腹痛や背部痛、黄疸、急激な体重減少、強い喉の渇きなどが続く場合は、自己判断せず速やかに医療機関で検査をお受けください。

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産後の不調は骨盤だけじゃない!睡眠と回復力

2026年10月9日

産後の不調の本当の原因とは?|骨盤だけではない「睡眠」の話

こんにちは。前橋市の整体院「たちばな堂」の古井戸です。

「出産してから、なんとなく身体の調子が悪い」 「肩や腰がつらいし、寝ても寝た気がしない」

産後の不調について調べると、まず目に入るのが「骨盤の歪み」という言葉ではないでしょうか。

もちろん出産によるお身体の変化は大きいです。しかし実際のママさんたちを見ていると、「産後の不調=骨盤の歪みだけ」では説明しきれないと感じています。

私がそれ以上に重要だと考えているのが、「睡眠」と「回復力」の問題です。

「しっかり寝てください」は一番酷な話

一般的には「健康のために7時間前後睡眠をとりましょう」と言われます。

睡眠不足が続くと免疫力の低下や精神的な負担など、身体に様々な影響が出ることが分かっているからです。

……ところが。産後のママさんに「今日から7時間寝てくださいね」と言っても、「それができるなら苦労しません(笑)」ですよね。

・夜中の授乳とおむつ替え
・なかなか終わらない寝かしつけ
・抱っこで痛む肩や腕
・昼間も休めない育児

「睡眠が大切なのは分かっているけれど、物理的に眠れない」のが産後のリアルです。

「量」を増やせないなら「質」と「回復力」を考える

睡眠時間を自由に変えられないからこそ、大切なのは「どれだけ長く寝たか」よりも「今ある睡眠時間でどれだけ休めたか」という視点です。

・寝つきが悪い
・夜中に何度も目が覚める
・朝起きても疲れがまったく取れていない

こんな状態が続いているなら、単に「骨盤が開いているから」ではなく、「身体そのものが回復できる状態になっているか?」に目を向ける必要があります。

産後は「回復する時間」が圧倒的に足りない

出産という命がけの大仕事を終えた直後から、休みなく次の育児が始まります。産後の身体は、回復する時間が圧倒的に足りていません。

だから当院では「骨盤がどうなっているか?」だけでなく、「この身体は、ちゃんと休めて回復できているのかな?」という部分を一番大切にしています。

たちばな堂が「体液循環」から整える理由

たちばな堂では、骨盤だけを部分的に見るのではなく、身体全体の「体液循環(血液・リンパ液・脳脊髄液)」を整えていきます。

循環が良くなることで、身体が本来持っている「回復する力(生命力+免疫力)」を発揮しやすい環境が整います。

「もっと寝てください」という無理なアドバイスではなく、「限られた短い睡眠でも、しっかり身体が休まる状態へ導くこと」を目指しています。

ママさんに必要なのは「さらに頑張ること」ではない

産後のママさんは、すでにもう十分すぎるほど頑張っています。

「運動しなきゃ」「もっと体調管理しなきゃ」と、頑張ることを増やす必要はありません。

・赤ちゃんが寝たら一緒に横になる
・家事をひとつ諦めて休む
・「眠っても回復しないな」という身体のサインを無視しない

骨盤を締めること以上に、まずは傷つき疲れた身体を「ちゃんと回復できる状態にしてあげること」。

「クセだから」「産後だから」と諦めず、ご自身の身体を労わるきっかけにしていただければ幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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脾臓の本当の役割とは?首や肩こりに関わるリンパの視点

2026年10月7日

脾臓の本当の役割とは?|首や肩こりとも関係する「リンパの親分」

こんにちは、前橋市の整体院「たちばな堂」の古井戸です。

今回は、肝臓・腎臓に続いて、少し地味(?)だけれど実はすごい臓器「脾臓(ひぞう)」のお話です。

「脾臓ってどこにあって、何をしているの?」という方も多いと思いますが、臨床30年の私から見ると「身体を守る影の要」とも言える大切な臓器です。

血液と免疫を監視する「リンパの親分」

脾臓はお腹の左上(胃の裏側)にあり、重さは100〜200gほどの小さな臓器です。

肝臓のお酒や腎臓の尿のような分かりやすいイメージはありませんが、

・古くなった赤血球の処理
・血液の貯蔵
・病原菌などを監視・退治する免疫機能

という、血液と免疫に関わる重大な任務を担っています。

当院では親しみを込めて「リンパの親分」と捉え、身体の防御システムの中心として考えています。

首や肩こり(僧帽筋・胸鎖乳突筋)との意外な関係

ここからが当院の「捉えなおし」の視点です。

脾臓やリンパ系の機能が低下してくると、神経(副神経)を介して首や肩の筋肉(僧帽筋・胸鎖乳突筋)に緊張が出やすくなると感じています。

・ガチガチの肩こり、首の張り
・頭が重い、首が回りにくい

「肩こり=脾臓が悪い」という単純な話ではありませんが、肩だけを揉んでもすぐ元に戻ってしまう場合、こうして内臓や体液循環まで視野を広げることが大切になります。

「肩が凝っているから肩を揉む」から卒業する

30年前の私なら「肩が凝っていますね、ほぐしましょう」で終わっていたかもしれません。

しかし今の私は、

・なぜこの肩は緊張しているのか?
・呼吸や睡眠の状態は?
・脾臓やリンパ系、体液の循環はどうだろう?

と、身体全体をひとつのつながり(システム)として見つめ直します。

目立たないけれど、今日も黙々と血液を綺麗に保ち、免疫を守ってくれている脾臓。

「辛いパーツだけを見ず、身体全体を整える」という視点を、ぜひ知っていただければ幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※首・肩の激しい痛みやしびれ、発熱などを伴う場合は、自己判断せず医療機関での受診をおすすめします。

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