産後に「骨盤を締めなかったから…」は本当?骨盤矯正にまつわる誤解
2025年06月14日
産後に「骨盤を締めなかったから…」って本当? 骨盤矯正の誤解と本当のケア
こんにちは、たちばな堂の古井戸です。
当院には、開院以来たくさんの産後のママさんがご来院くださっています。
そのなかで、よく聞くお悩みがこちら。
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「産後に骨盤を締めなかったから体型が崩れた気がする…」
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「骨盤ベルトをしなかったせいで腰痛が良くならない」
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「骨盤矯正を受けなかったからポッコリお腹が治らない」
…でも、本当にそれが原因なのでしょうか?
骨盤を締めなくても、体型が崩れなかった人もいます
逆に、次のような方もたくさんいらっしゃいます。
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特に何もしなかったけど体型は戻った
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ベルトも巻かなかったけど腰痛は出なかった
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骨盤矯正に行かなかったけどお腹まわりも気にならない
これらの声があるということは、骨盤矯正やベルトをしなかったことが「必ずしも不調の原因になる」とは言えない、ということなんです。
骨盤矯正は本当に必要?「○ヶ月以内に戻らない」は不安を煽っているかも
よく見かける「産後○ヶ月以内に骨盤矯正をしないと手遅れ」というメッセージ。
これは少し不安をあおりすぎかもしれません。
そもそも産後の骨盤は、ホルモン(リラキシン)の作用によって、約3か月ほどで自然に戻るといわれています。
では、なぜ「骨盤が開いている感じ」「不安定な感じ」といった症状を感じる方がいるのでしょうか?
骨盤が気になるのは「腎臓」が関係しているかもしれません
実は、骨盤や股関節まわりの不調の背景には、腎臓の機能の低下が関与していることが多いんです。
腎臓は骨盤のすぐ上にある臓器で、姿勢や骨盤の安定に間接的に関わっています。
腎臓の疲れや働きの低下は、筋肉や骨盤周辺の緊張や違和感につながることも。
これは、昭和初期の医学者・石川日出鶴丸教授が提唱した【内臓体壁反射】という考え方にも通じます。
内臓と筋肉は自律神経を通じて連携しており、内臓の状態によって筋肉に反射的な影響が現れるのです。
身体の問題には「免疫力」と「生命力」が大きく関わっています
そもそも、体に起こるあらゆる不調の背景には、
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免疫力=体液(間質液)や血液などの循環がしっかり保たれているか
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生命力=自律神経・骨髄・脈絡叢(※)の働きがきちんと機能しているか
という2つの柱があります。
※脈絡叢(みゃくらくそう)=脳脊髄液を産生・調整する脳の中の重要な部位。
これらが乱れてしまうと、骨盤まわりだけでなく全身に様々な不調が出てくるんです。
たちばな堂で大切にしている「身体の本当の機能」
当院では、骨盤だけを無理にグイグイ締めるような施術は行っていません。
それよりも大切なのは、
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「脳(=自律神経)」が正しく働いていること
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体内の水分(体液・間質液)がスムーズに循環していること
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細胞レベルで元気に活動できる状態であること
こうした**“身体が本来の力を発揮できる状態”をつくること**を大事にしています。
骨盤のゆるみよりも大切な「本当に整ってほしい場所」がある
実は、産後の体にとっては**骨盤よりも“整ってほしい別の場所”**があります。
そこがちゃんと整ってくることで、自然と骨盤も体型も整っていきます。
だからどうか、心配しすぎないでくださいね。
産後のお悩みは「骨盤が歪んだから」だけで片づけられるものではありません。
たちばな堂ではあなたの身体が自然と元に戻るための**“お手伝い”**をさせていただきます。
お気軽にご相談ください^^
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気になる不調やご相談は、お気軽にこちらのLINEからどうぞ。
「どこに相談したらいいかわからない」そんな時こそ、たちばな堂がお力になります。
「まだ大丈夫かな…」と思っている“今”が、実は最大のチャンスかもしれません。
「ずっと調子が悪いわけじゃない」と思えるだけでも、少し心がラクになるかもしれません。
気になる不調がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。