ゴルフ肘・野球肘の痛みに!肘だけを見ない理由

2026年09月29日

肘の内側が痛い「ゴルフ肘・野球肘」|肘だけを見ない理由

こんにちは。前橋市の整体院「たちばな堂」の古井戸です。

今回は、肘の内側の痛みについてのお話です。

肘の内側が痛くなる症状は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」と呼ばれ、一般的にはゴルフ肘・野球肘・フォアハンドテニス肘などとして知られています。

肘の内側が痛くなるのはなぜ?

一般的には、手首を内側に曲げたり前腕を繰り返し使ったりする動作で、肘の筋肉や腱に負担がかかることが原因とされています。

・野球の投球動作
・ゴルフのスイング
・テニスのフォアハンド
・重い荷物を持つ
・手首を使う作業

昔の私は「使いすぎだから肘が痛くなったんだろう」と単純に考え、肘周辺の筋肉を緩めたりストレッチを指導したりしていました。

もちろんそれも大切ですが、長くこの仕事をしていると「本当にそれだけなのかな?」と思うようになります。

同じように使っても、痛くなる人と痛くならない人がいる

同じ練習量でゴルフやテニスをしていても、毎回肘を痛める人もいれば、ほとんど痛めない人もいます。フォームや年齢の違いもありますが、それだけでは説明しきれません。

そこで大切になるのが「その人の回復力はどうなっているか?」という視点です。

身体を使うこと自体は悪いことではありません。大切なのは「使うこと」と「回復すること」のバランスです。

使う量に対して回復(生命力+免疫力)が追いつかなくなると、身体の弱い部分に負担が集中し、それがたまたま「肘」に現れている可能性があります。

「肘だけ」を見ない。身体全体の反応を確かめる

だから「肘が痛い=肘だけが悪い」と決めつけるのは少し違うと考えています。

肘関節や周辺の筋肉の状態を確認したうえで、当院では「なぜこの人は肘に負担が集まっているのか?」を身体全体から探っていきます。

そのひとつとして、当院では「内臓体壁反射(内臓と筋肉・皮膚の連動)」の考え方も取り入れています。身体はすべて繋がっているため、食道裂孔周辺など身体全体の反応や体液循環を確認しながら、負担が集まっている理由を紐解いていきます。

昔と今のアプローチの違い

2013年頃の私は、肘関節周辺の筋肉をほぐす、ストレッチ、アイシングといった「肘そのものへの対応」が中心でした。

今のたちばな堂では、

・回復力を保つための体液循環の調整
・肘関節の調整
・適切なセルフケア指導

を行い、「肘に負担が集中してしまう身体の状態そのもの」を整えるアプローチを行っています。

「使いすぎ」だけを責めなくていい

スポーツ障害になると「練習のしすぎです」と言われがちですが、使ったらちゃんと回復させるサイクルができていれば身体は対応できます。

もし何度も同じ肘を痛めているなら、「また使いすぎたかな」と自分を責めるだけでなく、「最近、ちゃんと回復できているかな?」という視点を持ってみてください。

痛いところだけに囚われず、身体全体を見直すきっかけにしていただければ幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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同じ場所が何度も痛む理由!クセと回復力の話

2026年09月27日

どうして何度も同じ場所が痛くなるのか?|「クセ」ではなく体質の話

こんにちは。前橋市の整体院「たちばな堂」の古井戸です。

「どうして、いつも同じところが痛くなるんだろう?」

腰痛を繰り返す人、首を寝違えやすい人、毎回同じ膝や肩に違和感が出る人。こうしたお悩みをよく伺います。

以前の私は「身体の使い方(姿勢や歩き方)に問題があるからですよ」とシンプルに捉えていました。もちろんそれも一因ですが、30年以上この仕事をしてきた今の私は、それだけではないと考えています。

同じ場所が何度も痛くなる背景には、大きく分けて「疲労」と「老化」の問題が関係しています。

疲労が抜けにくくなると、弱点に集まる

体は生きているだけでも疲れます。問題は「その疲労がちゃんと抜けているか?」です。

体内の「流れ」が悪くなると、ちょっとした疲労が抜けずに残ってしまいます。そして、もともと負担がかかりやすい場所や体質的に弱い部分に疲労が集まっていくのです。

これが「いつも同じところが痛くなる」ひとつめの理由です。

「クセ」ではなく「回復力」と「体質」の問題

疲労が抜けない状態が続くと、体は少しずつ硬くなり、さらに疲労が抜けにくくなる……という悪循環に入ります。

「ギックリ腰はクセになる」「寝違えはクセ」と言われますが、単なるクセで片づけるのは少し違う気がしています。

姿勢や動作だけでなく、

・疲労の抜けやすさ
・もともとの身体の特徴(体質)
・年齢による変化
・身体全体の「回復力」

これらが複雑に重なって、痛みが出やすい場所が作られています。

たちばな堂では、「生命力+免疫力=回復力」と捉えています。いくら体を使っても、この回復力が働いていれば疲労はリセットされますが、追いつかなくなると同じ場所に負担が残り続けてしまうのです。

「自分が悪い」と責めなくていい

2013年頃の私は「あなたの普段の姿勢や使い方が悪いから」と説明していました。今思うとちょっと厳しい見方だったなと思います(笑)。

「あなたのクセが悪いから」だけで終わらせず、「なぜそこに負担が集まりやすい体になっているのか?」を一緒に考えていく。

人の体は壊れた部品を替える機械ではありません。これまでの使い方、疲労の蓄積、体質、年齢による変化、すべてをひっくるめて「今の身体」です。

痛みをとる先にある「回復できる身体づくり」

痛みを和らげる対処はもちろん大切です。しかし本当に大切なのは、その先にある「痛みが出にくい状態をどう作るか」「回復する力をどう保つか」です。

もし「また同じところが痛くなった……」と繰り返しているなら、「クセだから仕方ない」と諦めず、「なぜここに疲労が集まるんだろう?」とご自身の体の声に耳を傾けてみてください。

体には、体なりの理由が必ずあります。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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肝臓の本当の役割とは?30年で変わった身体全体の整え方

2026年09月25日

肝臓って、何をしてるんだっけ?|30年以上身体を見てきて、考え方が変わったこと

こんにちは、前橋市の整体院「たちばな堂」の古井戸です。

今回は、「肝臓」についての以前の原稿を読み返し、今の私の視点でアップデートした「とらえなおすシリーズ」です(笑)。

昔の自分が書いた原稿を読み返すと、「肝臓とはこんな臓器です」「こんな働きがあります」といった基本的なことが書かれていました。

間違いではないのですが、30年以上身体を見てきた今の自分が読み返すと、「もうちょっと違う見方もあるよな」と感じます。

肝臓は500以上の仕事をこなす「巨大な化学コンビナート」

肝臓は成人で約1〜1.5kgもある大きな臓器で、実に500種類以上の仕事をこなしています。

その複雑で多角的な働きは、まさに「京浜工業地帯のコンビナート群がまるごと収まっているようなもの」と言われるほどです。

・栄養素の代謝
・エネルギーの貯蔵(原材料の加工と保管)
・解毒作用(有害物質やアルコール・薬の処理)
・胆汁の生成(消化に必要な液体の出荷)

これら膨大な化学反応を、24時間休むことなく同時並行で行っています。

一般的には「肝臓=お酒」のイメージが強いですが、お酒を飲まない人でも、食生活や運動不足、ストレスなどで負担がかかることがあります。

また、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、かなり状態が悪くなるまで自覚症状が出にくいのも特徴です。

「お酒に弱い=肝臓そのものが弱い」ではない

東アジアの人に多い「お酒で顔が赤くなる体質(ALDH2という酵素の働きが弱いタイプ)」は、アセトアルデヒドを分解しにくいという遺伝的な特徴によるものです。

「お酒に弱い=肝臓そのものがダメ」というわけではありません。

ただし、「最初はすぐ赤くなったけれど、最近は飲んでも赤くならなくなった!」というのは強くなったわけではないので、また別の注意が必要です(笑)。

肝臓だけを見ても、身体のことは分からない

ここからが今回の「捉えなおし」の肝心なところです。

30年以上身体を見てきて感じるのは、「パーツ(臓器)ごとに独立して動いている身体なんてない」ということです。

身体は全部つながっています。

当院では内臓体壁反射という考え方も参考にしますが、「膝が痛い=肝臓が悪い」といった単純な決めつけはしません。

昔の私は「痛い局所をどうするか」という発想が強かったのですが、今の私は「なぜ、この身体に今この症状が出ているんだろう?」と、身体全体から理由を探るようになりました。

「何を食べればいい?」の前に、全体の循環を見る

「肝臓に良い食材は?」と探す気持ちも分かりますが、特定の食材に頼るよりも、

・タンパク質やビタミンのバランス良い食事
・睡眠、運動、休養
・そして身体全体の回復力

これら全体を整えることの方がずっと大切です。

知識をそのまま伝えるだけでなく、「この人の身体全体はどうなっているんだろう?」と考えていく。

過去の自分の考え方を土台にしつつ、これからも一部分だけに囚われない「身体全体を見る視点」を大切にしていきたいと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※健康診断で指摘がある場合や、黄疸・強い腹痛・食欲不振などの不調がある場合は、まずは医療機関で検査をお受けください。

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