同じ場所が何度も痛む理由!クセと回復力の話

2026年09月27日

どうして何度も同じ場所が痛くなるのか?|「クセ」ではなく体質の話

こんにちは。前橋市の整体院「たちばな堂」の古井戸です。

「どうして、いつも同じところが痛くなるんだろう?」

腰痛を繰り返す人、首を寝違えやすい人、毎回同じ膝や肩に違和感が出る人。こうしたお悩みをよく伺います。

以前の私は「身体の使い方(姿勢や歩き方)に問題があるからですよ」とシンプルに捉えていました。もちろんそれも一因ですが、30年以上この仕事をしてきた今の私は、それだけではないと考えています。

同じ場所が何度も痛くなる背景には、大きく分けて「疲労」と「老化」の問題が関係しています。

疲労が抜けにくくなると、弱点に集まる

体は生きているだけでも疲れます。問題は「その疲労がちゃんと抜けているか?」です。

体内の「流れ」が悪くなると、ちょっとした疲労が抜けずに残ってしまいます。そして、もともと負担がかかりやすい場所や体質的に弱い部分に疲労が集まっていくのです。

これが「いつも同じところが痛くなる」ひとつめの理由です。

「クセ」ではなく「回復力」と「体質」の問題

疲労が抜けない状態が続くと、体は少しずつ硬くなり、さらに疲労が抜けにくくなる……という悪循環に入ります。

「ギックリ腰はクセになる」「寝違えはクセ」と言われますが、単なるクセで片づけるのは少し違う気がしています。

姿勢や動作だけでなく、

・疲労の抜けやすさ
・もともとの身体の特徴(体質)
・年齢による変化
・身体全体の「回復力」

これらが複雑に重なって、痛みが出やすい場所が作られています。

たちばな堂では、「生命力+免疫力=回復力」と捉えています。いくら体を使っても、この回復力が働いていれば疲労はリセットされますが、追いつかなくなると同じ場所に負担が残り続けてしまうのです。

「自分が悪い」と責めなくていい

2013年頃の私は「あなたの普段の姿勢や使い方が悪いから」と説明していました。今思うとちょっと厳しい見方だったなと思います(笑)。

「あなたのクセが悪いから」だけで終わらせず、「なぜそこに負担が集まりやすい体になっているのか?」を一緒に考えていく。

人の体は壊れた部品を替える機械ではありません。これまでの使い方、疲労の蓄積、体質、年齢による変化、すべてをひっくるめて「今の身体」です。

痛みをとる先にある「回復できる身体づくり」

痛みを和らげる対処はもちろん大切です。しかし本当に大切なのは、その先にある「痛みが出にくい状態をどう作るか」「回復する力をどう保つか」です。

もし「また同じところが痛くなった……」と繰り返しているなら、「クセだから仕方ない」と諦めず、「なぜここに疲労が集まるんだろう?」とご自身の体の声に耳を傾けてみてください。

体には、体なりの理由が必ずあります。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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肝臓の本当の役割とは?30年で変わった身体全体の整え方

2026年09月25日

肝臓って、何をしてるんだっけ?|30年以上身体を見てきて、考え方が変わったこと

こんにちは、前橋市の整体院「たちばな堂」の古井戸です。

今回は、「肝臓」についての以前の原稿を読み返し、今の私の視点でアップデートした「とらえなおすシリーズ」です(笑)。

昔の自分が書いた原稿を読み返すと、「肝臓とはこんな臓器です」「こんな働きがあります」といった基本的なことが書かれていました。

間違いではないのですが、30年以上身体を見てきた今の自分が読み返すと、「もうちょっと違う見方もあるよな」と感じます。

肝臓は500以上の仕事をこなす「巨大な化学コンビナート」

肝臓は成人で約1〜1.5kgもある大きな臓器で、実に500種類以上の仕事をこなしています。

その複雑で多角的な働きは、まさに「京浜工業地帯のコンビナート群がまるごと収まっているようなもの」と言われるほどです。

・栄養素の代謝
・エネルギーの貯蔵(原材料の加工と保管)
・解毒作用(有害物質やアルコール・薬の処理)
・胆汁の生成(消化に必要な液体の出荷)

これら膨大な化学反応を、24時間休むことなく同時並行で行っています。

一般的には「肝臓=お酒」のイメージが強いですが、お酒を飲まない人でも、食生活や運動不足、ストレスなどで負担がかかることがあります。

また、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、かなり状態が悪くなるまで自覚症状が出にくいのも特徴です。

「お酒に弱い=肝臓そのものが弱い」ではない

東アジアの人に多い「お酒で顔が赤くなる体質(ALDH2という酵素の働きが弱いタイプ)」は、アセトアルデヒドを分解しにくいという遺伝的な特徴によるものです。

「お酒に弱い=肝臓そのものがダメ」というわけではありません。

ただし、「最初はすぐ赤くなったけれど、最近は飲んでも赤くならなくなった!」というのは強くなったわけではないので、また別の注意が必要です(笑)。

肝臓だけを見ても、身体のことは分からない

ここからが今回の「捉えなおし」の肝心なところです。

30年以上身体を見てきて感じるのは、「パーツ(臓器)ごとに独立して動いている身体なんてない」ということです。

身体は全部つながっています。

当院では内臓体壁反射という考え方も参考にしますが、「膝が痛い=肝臓が悪い」といった単純な決めつけはしません。

昔の私は「痛い局所をどうするか」という発想が強かったのですが、今の私は「なぜ、この身体に今この症状が出ているんだろう?」と、身体全体から理由を探るようになりました。

「何を食べればいい?」の前に、全体の循環を見る

「肝臓に良い食材は?」と探す気持ちも分かりますが、特定の食材に頼るよりも、

・タンパク質やビタミンのバランス良い食事
・睡眠、運動、休養
・そして身体全体の回復力

これら全体を整えることの方がずっと大切です。

知識をそのまま伝えるだけでなく、「この人の身体全体はどうなっているんだろう?」と考えていく。

過去の自分の考え方を土台にしつつ、これからも一部分だけに囚われない「身体全体を見る視点」を大切にしていきたいと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※健康診断で指摘がある場合や、黄疸・強い腹痛・食欲不振などの不調がある場合は、まずは医療機関で検査をお受けください。

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健康法は「○○するだけ」でいい?|ちょうどいい塩梅

2026年09月15日

お菓子作りと料理の違い?

こんにちは、前橋市の整体院「たちばな堂」の古井戸です。

世の中には、本当にたくさんの健康法がありますよね。

テレビや雑誌、インターネットを見ていると、

・「○○するだけで健康に!」
・「毎日○○すれば、○○が改善!」
・「これを食べれば○○に効果的!」

なんていう情報が、次から次へと出てきます。

もちろん、その方法がその人にとって役に立つこともあります。実際、私自身も「これは良いな」と思う健康法を患者さんにお伝えすることがあります。

ただ、ここでちょっと考えてみてほしいのです。

「それをやれば、誰でも同じような結果になるのかな?」と。

私は、なかなかそうはいかないと思っています。

人の身体は「レシピ通り」にはいかない

例えば、お菓子作り。

お菓子は料理に比べると、かなり「レシピ通り」に作ることが大切ですよね。

・小麦粉:○○g
・砂糖:○○g
・卵:○個
・バター:○○g
・○℃のオーブンで○分焼く

分量や温度、時間が少し違うだけでも、仕上がりがガラリと変わってしまう。お菓子作りは、ある意味で「科学」に近いところがあります。

もちろん料理だってレシピはありますが、こちらはもう少し自由です。

「今日はちょっと味が薄いな」と思えば、塩を少し足す。 「なんだかコクが足りないな」と思えば、だしを足してみる。

野菜の状態や季節、食べる人の好みによっても味付けを変えますよね。

つまり料理には、素材や状況を見ながら調整する「さじ加減」があります。

私は、人の身体もこれにちょっと似ていると思っています。

身体は「一人ひとり違う」という当たり前

同じ肩こりでも、原因や背景は人によってまったく違います。

・睡眠不足が続いている人
・仕事でずっと同じ姿勢をしている人
・運動不足の人
・逆に運動を頑張りすぎている人
・食事や生活リズムが乱れている人
・精神的な負担が大きい人

年齢や体力も違えば、これまでの生活も違います。当然、身体の状態も違います。

だから、

「肩が凝ったら、このストレッチをすればOK!」
「腰が痛かったら、この運動をすればOK!」

というように、一つの方法ですべての人が同じように良くなるとは限らないんですね。

10人いれば10通り。 いや、同じ人であっても「昨日の自分」と「今日の自分」で状態が違うことだってあります。

身体というのは、それくらい常に変化するものです。

「正しい健康法」より「今の自分に合っているか」

ここが、健康情報を見るときに一番大切なポイントだと思っています。

「この健康法は正しいのか?」と考えるだけではなく、 「今の自分の身体には合っているのかな?」と考えてみる。

例えば、運動は身体にとって良いことです。 でも、疲れ切っているときに「健康のためだから!」と無理をして運動を続ける必要はありません。そんなときは、むしろ早く寝たほうがいい。

反対に、ずっと身体を動かしていない人なら、少し散歩するだけでも十分なケアになります。

「休む」のも「動く」のも、どちらも身体を整える方法。 大切なのは、どちらが正解かではなく「今の自分には、どちらが必要なのか」ということです。

整体の施術だって「さじ加減」

これは私たちの施術にもまったく同じことが言えます。

「強くやったほうが効く」「たくさんやったほうが身体が変わる」というものではありません。

その日の身体の状態を見ながら、

・「今日はここまでにしておこう」
・「ここは少し刺激を変えてみよう」
・「今日は身体を休ませるほうを優先しよう」

と調整していく。だから、たちばな堂では「毎回まったく同じことをする」という機械的な施術は行いません。

料理で言えば、「今日はこの素材だから、この味付けにしよう」という感覚に近いのかもしれません(人間の身体は料理よりもずっと複雑ですけれどね!)。

「○○すればOK」に少しだけ注意してみる

世の中の健康情報が間違っている、と言いたいわけではありません。良い情報は上手に取り入れればいいと思います。

ただ、「これさえやれば大丈夫」という情報を見たときには、「本当に今の自分にも当てはまるのかな?」と、一度立ち止まって考えてみる。

そして、実際に試してみたら身体の反応を観察してみる。

・楽になったのか
・逆に疲れたのか
・無理をしていないか
・無理やり効果があると思うようにしていないか(笑)

そうやって、自分の身体との付き合い方を少しずつ調整していく。私は、それも立parser立派な健康法だと思っています。

結局のところ、健康には「これさえやればオールOK」という魔法のレシピはありません。

何をするか以上に、今の自分に何が必要なのかを考えること。 そして、無理をし過ぎず「ちょうどいい塩梅」を探すこと。

お料理だって、最後は味見をして「うん、今日はこれくらいかな」というところで火を止めますよね。

身体も同じように、ご自身で様子を見ながら調整していけたら素敵ですね。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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