〇〇に効くツボは本当?整体師が話す役割と限界|前橋たちばな堂
2026年08月8日
「○○に効くツボはありませんか?」という質問にお答えします
こんにちは、たちばな堂の古井戸です。
今日は「〇〇に効くツボ」についてお話ししたいと思います。
患者さんから時々、こんな質問をいただきます。
私:
「肩こりは脾臓リンパ系が関係していることもあるんですよ。」
患者さん:
「じゃあ、脾臓を強くするツボとかないんですか?」
お気持ちはよく分かります。
「○○に効くツボ」があれば、自分でも簡単にケアできそうですもんね。
今日はそんな「ツボ」について、少しお話ししたいと思います。
そもそも「ツボ」とは?
東洋医学では、「ツボ」は正式には経穴(けいけつ)と呼ばれています。
経絡(けいらく)という通り道の上にある、体の反応が現れやすいポイントのことです。
何千年も前から使われてきた東洋医学の知恵ですね。
実は現代医学とも共通点があります
面白いことに、整形外科や神経内科でいう、末梢神経障害においての神経絞扼点(エントラップメントポイント)と呼ばれる場所が、東洋医学のツボと重なることが少なくありません。
昔の人は解剖学を知らなかったにもかかわらず、
「ここを刺激すると体が変わる。」
という場所を経験的に見つけていたわけです。
これは本当にすごいことだと思います。
ツボは「反射ポイント」でもあります
私は、ツボへの刺激は体壁―内臓反射を利用した方法の一つだと考えています。
皮膚や筋肉への刺激が神経を介して脳や内臓へ伝わり、体の働きを調整する。
だから「胃腸のツボ」や「肩こりのツボ」といった考え方にも、きちんと意味があるのです。
でも、人の体はそんなに単純ではありません
例えば、脾臓に関係するとされるツボ(経穴)は東洋医学には存在します。
しかし、だからといって「そのツボを押せば脾臓そのものが元気になる」というほど、人の体は単純ではありません。
体は全体で一つです。
脳や自律神経、血液や体液の循環、内臓同士がお互いに影響し合いながら、一つの体として働いています。
だから私は、「○○に効くツボ」というよりも、体全体が回復しやすい状態をつくることが大切だと考えています。
セルフケアにはセルフケアの役割があります
私はセルフケアを否定するつもりはまったくありません。
むしろ、ご自宅でのツボ押しやストレッチなどは、ぜひ続けていただきたいと思っています。
ただ、セルフケアにはセルフケアの役割があり、専門的な施術には専門的な施術の役割があります。
そして何より、長年積み重なってしまった不調や、体全体のバランスが崩れてしまった状態は、それほど単純ではありません。
症状が軽いうちはセルフケアが十分役立つこともあります。
しかし、セルフケアだけでは追いつかない段階になってしまうこともあります。
そんな時は、一人で頑張り続けるのではなく、専門家の力を借りることも一つの選択肢です。
最後に
ツボは、昔の人が長い年月をかけて見つけた素晴らしい知恵です。
だからこそ、私はツボそのものを否定するつもりはありません。
ただ、本当に大切なのは、
「どこのツボを押すか」ではなく、「体全体が回復しやすい状態をつくること」。
たちばな堂では、その方の症状だけを見るのではなく、体全体のつながりを大切にしながら施術を行っています。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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