肝臓の本当の役割とは?30年で変わった身体全体の整え方
2026年09月25日
肝臓って、何をしてるんだっけ?|30年以上身体を見てきて、考え方が変わったこと

こんにちは、前橋市の整体院「たちばな堂」の古井戸です。
今回は、「肝臓」についての以前の原稿を読み返し、今の私の視点でアップデートした「とらえなおすシリーズ」です(笑)。
昔の自分が書いた原稿を読み返すと、「肝臓とはこんな臓器です」「こんな働きがあります」といった基本的なことが書かれていました。
間違いではないのですが、30年以上身体を見てきた今の自分が読み返すと、「もうちょっと違う見方もあるよな」と感じます。
肝臓は500以上の仕事をこなす「巨大な化学コンビナート」
肝臓は成人で約1〜1.5kgもある大きな臓器で、実に500種類以上の仕事をこなしています。
その複雑で多角的な働きは、まさに「京浜工業地帯のコンビナート群がまるごと収まっているようなもの」と言われるほどです。
・栄養素の代謝
・エネルギーの貯蔵(原材料の加工と保管)
・解毒作用(有害物質やアルコール・薬の処理)
・胆汁の生成(消化に必要な液体の出荷)
これら膨大な化学反応を、24時間休むことなく同時並行で行っています。
一般的には「肝臓=お酒」のイメージが強いですが、お酒を飲まない人でも、食生活や運動不足、ストレスなどで負担がかかることがあります。
また、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、かなり状態が悪くなるまで自覚症状が出にくいのも特徴です。
「お酒に弱い=肝臓そのものが弱い」ではない
東アジアの人に多い「お酒で顔が赤くなる体質(ALDH2という酵素の働きが弱いタイプ)」は、アセトアルデヒドを分解しにくいという遺伝的な特徴によるものです。
「お酒に弱い=肝臓そのものがダメ」というわけではありません。
ただし、「最初はすぐ赤くなったけれど、最近は飲んでも赤くならなくなった!」というのは強くなったわけではないので、また別の注意が必要です(笑)。
肝臓だけを見ても、身体のことは分からない
ここからが今回の「捉えなおし」の肝心なところです。
30年以上身体を見てきて感じるのは、「パーツ(臓器)ごとに独立して動いている身体なんてない」ということです。
身体は全部つながっています。
当院では内臓体壁反射という考え方も参考にしますが、「膝が痛い=肝臓が悪い」といった単純な決めつけはしません。
昔の私は「痛い局所をどうするか」という発想が強かったのですが、今の私は「なぜ、この身体に今この症状が出ているんだろう?」と、身体全体から理由を探るようになりました。
「何を食べればいい?」の前に、全体の循環を見る
「肝臓に良い食材は?」と探す気持ちも分かりますが、特定の食材に頼るよりも、
・タンパク質やビタミンのバランス良い食事
・睡眠、運動、休養
・そして身体全体の回復力
これら全体を整えることの方がずっと大切です。
知識をそのまま伝えるだけでなく、「この人の身体全体はどうなっているんだろう?」と考えていく。
過去の自分の考え方を土台にしつつ、これからも一部分だけに囚われない「身体全体を見る視点」を大切にしていきたいと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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業界歴30年以上の整体師・古井戸が、気ままに、時には少し毒を交えながら書いています。
「この人の考え方、なんか好きだな」
と思っていただけたら、ぜひどうぞ。









