健康情報に迷ったら?「なんで?」と考える習慣
2026年09月8日
「それ、なんで?」と聞かれると答えられない健康情報
こんにちは、前橋の整体、たちばな堂の古井戸です。
「腰が痛いときは温めたほうがいいですよね?」
「ストレッチはしたほうがいいですよね?」
「痛いところは揉んだほうがいいですよね?」
患者さんとお話ししていると、こんな質問を受けることがあります。
そんなとき、僕がたまにするのが「逆質問」です。
「どうして温めたほうがいいんですか?」
「なんでストレッチをしたほうがいいと思うんですか?」
すると、「…………あれ?」となることがあります(笑)。
決して意地悪をしているわけではありません。むしろ、ここには健康情報と上手につき合うための大事なヒントがあると思っています。
「なんとなく正しい」と思っていること、ありませんか?
例えば、
- 「痛いときは湿布を貼るもの」
- 「体が硬いからストレッチをする」
- 「肩が凝ったら肩を揉む」
こうしたことはよく聞く話ですし、もちろんそれぞれに意味がある場合もあります。
ただ、「なぜそれをするんですか?」と聞かれると、「……そうしたほうがいいって聞いたから」という答えになることも少なくありません。
つまり、理由までは分からないけれど、なんとなく正しいと思っているという状態です。
情報が増えたからこそ、迷いやすくなりました
昔に比べると、健康に関する情報は本当に簡単に手に入るようになりました。
テレビ、雑誌、インターネット、SNS。そして今では、生成AIに質問すれば健康についてもたくさんの情報を教えてくれます。
これはとても便利なことです。わざわざ本屋さんまで行かなくても、スマートフォン一つで知りたい情報を調べられます。
でも、便利になった一方で、情報が多すぎて何を信じればいいのか分からなくなることもあります。
「この人はこう言っている」 「別の人は反対のことを言っている」 「SNSではこれが良いと言っていた」 「AIに聞いたらこう答えてくれた」
そうなると今度は情報そのものよりも、「結局、自分の場合はどうなんだろう?」というところが分からなくなってきます。
人は自分に都合のいい情報を選びやすい
そして、もう一つ面白いのが人間の脳の性質です。
私たちはたくさんの情報の中から、無意識に自分にとって都合のいいものを選んでしまうことがあります。
例えば、「運動したほうがいい」と思っている人は、運動のメリットについて書かれた記事を見つけると「やっぱりそうなんだ!」と納得する。
反対に運動が苦手な人は、「無理に運動しなくてもいい」という情報を見つけると「やっぱり無理しなくていいんだ」と安心する。
どちらも、自分が納得できる情報を探しているわけです。
これは決して悪いことではなく人間なら誰にでもあることです。だからこそ、「その情報を信じたいと思っている自分はいないかな?」と、一度立ち止まってみることも大切なのだと思います。
僕が患者さんに「なんで?」と聞く理由
そこでたちばな堂では、ときどき患者さんにこんな質問をします。
患者さん:「痛いときは、湿布を貼ったほうがいいですか?」
僕:「どうして湿布を貼るといいと思うんですか?」
患者さん:「…………えっ?どうしてだろう?」
僕:(笑)。
また別のときには、
患者さん:「やっぱりストレッチはしたほうがいいですか?」
僕:「なんでストレッチをしたほうがいいと思うんですか?」
患者さん:「…………なんでだろ?」
という具合です。これは患者さんを困らせたいわけではなく、「一度、自分の思い込みを確認してみましょう」という意味で聞いています。
「正しい・間違い」だけではなく「今の自分に合っているか」
健康情報で難しいのは、「これが絶対に正しい」というものばかりではないことです。
例えばストレッチ一つとっても、すべての人に同じように必要とは限りません。
今の体の状態によってはやったほうがいい場合もあります。一方で、痛みが強いときなどは無理に動かさないほうがいい場合もあります。湿布や温める、冷やすといったことも同じです。
大切なのは、「○○が良いらしい」だけで終わらせず、「今の自分の状態には、それが合っているのかな?」と考えてみること。ここが大切なのだと思います。
「情報を集める」だけで終わらせない
健康について調べること自体は、とても良いことです。知らないより知っていたほうがいい。
ただ、情報を集めれば集めるほど健康になるわけではありません。
大切なのは、得た情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、「自分の場合はどうなんだろう?」と考えてみることです。
そして、自分では判断が難しいときには専門家に相談する。そのために僕たちのような仕事があるのだと思っています。
たまには「なんで?」と自分に聞いてみる
普段何気なくやっている健康習慣があったら、たまには自分に「なんでこれをやってるんだろう?」と聞いてみてください。
「テレビで見たから」「家族に勧められたから」「昔からそうしているから」「みんなやっているから」……それでももちろん構いません。
ただ、その理由を一度考えてみるだけで、今まで何となくやっていたことを見直すきっかけになるかもしれません。
「今の自分には必要ないかも」と気づくこともあれば、「やっぱりこれは続けたほうがいいな」と納得できることもあります。どちらにしても、自分の体について自分で考えるきっかけになります。
まとめ|健康情報は「自分の体」とセットで考える
今は、健康について調べようと思えばいくらでも情報を集められる時代です。
インターネットもSNSも生成AIも、とても便利な道具です。
だからこそ「みんなが言っているから」ではなく、「それって、なぜ?」と一度立ち止まってみる。そして「それは今の自分の体に合っているのかな?」と考えてみる。
そんな習慣があるだけでも、健康情報との付き合い方は少し変わってくると思います。
ちなみに、たちばな堂で僕が「なんでですか?」「どうしてそう思うんですか?」と聞くことがあっても……決して意地悪しているわけではありませんのでご安心ください(笑)。
一緒に「自分の体」を考えるための、ちょっとしたきっかけです。気になることがあれば、施術中でも遠慮なく聞いてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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