不安になりやすいのは性格じゃない?セロトニンと心の安定の関係
2026年02月13日
あなたの不安感が強いのは「性格」のせいじゃないかもしれません
こんにちは。たちばな堂の古井戸です。
今日は少し、脳のお話をしてみたいと思います。
「セロトニントランスポーター」という言葉を聞いたことはありますか?
なんだか難しそうな名前ですが、実は“安心感”や“やる気”に深く関わっている大切な存在なんです。
セロトニンと安心感の関係
私たちの脳内には「セロトニン」という神経伝達物質があります。
このセロトニンが十分に分泌されていると、 ・安心感がある ・前向きになれる ・気持ちが安定する といった状態になります。「幸せホルモン」と呼ばれることもありますね。
そして、そのセロトニンの量を調整しているのが、セロトニントランスポーターというたんぱく質です。これは、放出されたセロトニンを再び細胞内に取り込む役割を持っています。
不安になりやすさは遺伝子が関係している?
このセロトニントランスポーターの働きを決めているのが、「セロトニントランスポーター遺伝子」です。
この遺伝子には「S型」と「L型」の2種類があり、両親から1本ずつ受け継ぐため、SS型・SL型・LL型の3タイプに分かれます。
一般的に、
- L型が多い人は比較的楽観的
- S型が多い人は不安を感じやすい
と言われています。
そして実は…日本人の65%以上がSS型だと言われているんです。世界的に見ても、日本人は不安を感じやすい民族とされています。
性格のせいではないかもしれません
例えば、
- 自分に自信が持てない
- 失敗しないか心配になる
- 受験や仕事がうまくいくか不安になる
こうした気持ちを「自分の性格が弱いからだ」と思っていませんか?
でもそれは、遺伝的な傾向が影響している可能性もあるんです。
つまり、「気にしすぎる性格」なのではなく、「慎重で感受性が高いタイプ」なのかもしれません。
日本人の強みでもある
日本人にSS型が多いことは、決して悪いことばかりではありません。
慎重さや不安感は、
- 準備をしっかりする
- 確認を怠らない
- 仕事を丁寧に行う
といった勤勉さや誠実さにもつながっています。
実際、国別比較では以下のような違いがあると言われています。
[日本人] ・SS型…65%以上 ・LL型…約3%
[アメリカ人] ・SS型…約18% ・LL型…約32%
アメリカでは3人に1人が比較的楽観的タイプ。文化の違いも、こうした遺伝傾向が影響しているのかもしれませんね。
では、不安は変えられないの?
「じゃあ遺伝なら仕方ないの?」と思いますよね。実は、そうとも限りません。
セロトニントランスポーターの働きを良くするには、セロトニンの分泌を増やすことが大切だとされています。
脳科学者の中野信子先生がすすめている方法は、とてもシンプルです。
- 規則正しい生活をする
- 単純なリズム運動(ウォーキング、ストレッチなど)
- 朝日を浴びる
- 好きな人と心地よい時間を過ごす
- バナナなどトリプトファンを含む食品を摂る
特別なことではありません。でも、こうした積み重ねが脳内のセロトニンを安定させる助けになります。
まとめ
不安を感じやすいことは、決して悪いことではありません。
それは弱さではなく、感受性が高く、慎重で、周囲に気づける力でもあります。
大切なのは、その傾向を知ったうえで、どう付き合っていくか。
自律神経や生活リズムが乱れていると、もともとの不安傾向はさらに強くなります。
身体を整えることは、心を整えることにもつながります。
「性格だから仕方ない」と決めつけず、まずは生活を少し整えるところから始めてみてくださいね。
出来ることからで大丈夫です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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